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秩父神社

天神地祇社について
平安時代から中世にかけて、朝廷の「二十二社」奉幣制度と共に、全国の各国毎に「一ノ宮」「総社」の運営、祭祀の尊重が図られるようになりました。かつて秩父地方は、知知夫国として独立した存在でありましたが、その当時には既に武蔵国に属しており、現在の東京都府中市に鎮座致します大国魂神社(別称 六所宮)が武蔵国の総社とされ、その第四ノ宮に当社のご祭神が奉祀されました。
古くから当神社の境内社の一つとされて参りましたこの天神地祇社は、全国の一ノ宮(計七十五座)をお祀りしています。これほど多くの一ノ宮の神々を、境内社としてお祀りしている事例は全国的にも珍しいものと思います。
何故、このような形でお祀りされたのかは定かではありませんが、一説によると当社のご祭神である八意思兼命が多くの神々の意見を纏められ、折々のご聖断を下される神様として古典神話の中で活躍されていることから、たくさんの一ノ宮の神様がお祀りされたとも云われています。ともあれ、これも秩父の歴史風土に深く根差した独自の信仰の表れであると云えるかもしれません。

この天神地祇社それぞれのご神前にお参りすることによって、合せて全国の一ノ宮を遙拝することになりますので、ご案内申上げます。

「つなぎの龍」-左甚五郎作-
その昔、秩父札所十五番小林寺近くに「天ヶ池」という池がありました。その池に住みついた龍があばれた際には、必ずこの彫刻の下に水溜りができていたことから、この彫り物の龍が鎖でつなぎ止めたところ、その後、龍は現れなくなったという不思議な伝説が伝わっています。
ご本殿東側の鎖でつながれた青い龍の彫刻こそ、この伝説に語られた「つなぎの龍」の姿なのです。昔から日本人は、家や地域の四方を青龍、朱雀、白虎、玄武という神使が守っていると信じてきました。この彫刻も、当社の東北(表鬼門)を守護する青龍の姿を、名工左甚五郎が社殿彫刻に施したものなのです。
家の鬼門に神仏を祀り、家内の安全と子孫の繁栄とを祈ることが行われてきました。夫婦や親子といった家族の絆が見直されている現代にあって、多くの庶民の願いは今も昔も変わりありません。この「つなぎの龍」の特製絵馬を、各家庭の居間や東北の角にお祀り戴き、ご家族皆々様のお幸せをお祈り戴きますようご案内申し上げます。

「北辰の梟」について
ご本殿北側中央に彫刻された梟は、「北辰の梟」といって、菱川師宣描く有名な浮世絵の「見返り美人」よろしく、体は正面のご本殿に向き、頭は正反対の真北を向いて昼夜を問わずご祭神をお守りしています。
当社のご祭神である妙見様は、北極星を中心とした北辰北斗の星の信仰で、この梟の見ている方角に妙見様が出現することからも、ご祭神と特に縁りの深い瑞鳥であると言えるでしょう。
 洋の東西を問わず、梟は智恵のシンボルと考えられており、当社のご祭神 八意思兼命が智恵の神として崇敬の篤いことと重ねて、思慮深い神使として社殿北面に施されたものと思われます。
このご利益にちなんで、机上に置いて学業成就の霊力を得る「梟の置物」をはじめ、「梟=不苦労」に通じることから、開運招福の標とし素焼きの音色が楽しい「梟の福笛」など、参拝の記念にお受け戴きますようご案内申し上げます。

「お元気三猿」について
三猿といえば日光東照宮が有名ですが、同じ徳川家縁りの御社であるにも拘わらず、当社の三猿は日光とまったく違った表情をしています。
日光が古来の庚申信仰にちなんで「見ざる・言わざる・聞かざる」なのに対し、当社の三猿は「よく見・よく聞いて・よく話そう」ということで、現代の情報化社会にふさわしく俗に“お元気三猿”として皆様に親しまれています。
当社のご祭神である妙見様は、神仏の中心にあって、人間の元気な命を司る神様として永く信仰されてきたことから、特に不老長寿のご利益があると言われています。
今や人生100年とも言われる高齢化時代 この三猿にあやかって皆様がいつまでもお元気で、笑顔の絶えることのない生活ができますよう、参拝の機に「お元気三猿」の特製絵馬やお守りをお受けになり、以前にも増して見聞を深めつつ、家族友人共共に旅の土産話に興じて戴きますようご案内申し上げます。

「瓢箪から駒」について
秩父夜祭の神様は、お神輿ばかりか御神馬に乗ってもお旅所にお渡りになることから、毎年十二月三日には本物の馬二頭が奉納され御神幸にお供をしています。それにちなんで、当社では「妙見御神馬守り(勝守り)」を授与しています。 よく知られている馬に関する諺に、「瓢箪から駒が出る」というのがありますが、意外なところから意外な発見や出会いがあるかもしれないということで、まさに開運招福を意味するところです。
 当社の例大祭である秩父夜祭では、「ホーリャイ ホーリャイ」と囃して屋台を動かしますが、これはそもそも当社を仙人が住むという伝説の島<蓬莱山>に
準えての呼び方なのです。ひとつひとつの彫り物の中にも数数の物語が潜んでいるのでありそれにになんだお守りを身に付けられることで、きっと運気を開かれることと思います。皆様に幸運を招く標として、当社のお守りをご案内申し上げます。


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